9.昭和48年8月6日(被爆後28年原爆記念日)

亡くなった学友達への思いと、原爆の体験を息子共へ語り伝えたい気持ちを持ち続けておりましたが、長男が中学1年になったのを機に、原爆記念日の8月6日に息子二人と女房を連れて一家四人でその頃住んでいた神戸から広島に行きました。 

広島平和記念館で、被爆死した中学生の遺品として、市立中学の記章をデザインした陶製のボタンを付けた、ボロボロになった当時の級友の学生服(写真1,写真2)が遺品として展示されているのを見て衝撃を受けました。ついで、家屋強制疎開作業に動員されて被災死した動員学生の慰霊碑の所在を示す地図を見附けるや、市立中学の慰霊碑があると記されていた三光寺へ直ちに駆けつけました。三光寺に着いた時には、慰霊祭がちょうど終って、散会した後でしたが、ここで、広島市立中学時代の旧友新田君、丸子君等の住所が解り、原爆以来28年振りに再会することができました。

 


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