13.原爆投下に対する意識、日米の格差  

原爆投下に対するアメリカ一般市民と原爆被害者である日本人の意識との間には、大きな格差のあることが知られています。この意識格差のあることを認識しないでは、いくら被爆者の受けた悲惨な状況の説明をしたり、平和を祈るだけでは努力が空回りに終ることになると思います。

アメリカでおおかたの一般市民が原爆投下をどう見ているかの点について1994年12月にJNNと CBS、ニュ−ヨ−クタイムスが共同で行った日米両国民の市民を対象としたアンケ−ト調査を行った結果があるので紹介します。

アンケートの質問:
あなたはアメリカが第二次大戦中、日本に原爆を落としたのは道義的に良くなかったと思いますか。それとも、そうは思いませんか。

アンケ−ト調査結果:
                日本   アメリカ

  大いにそう思う       47   18
  どちらかと言えばそう思う   33   20
      (小計)     (80) (38)

  どちらかと言えば思わない  12   25
  全くそうは思わない      6   30
      (小計)     (18) (55)

この結果の示すところによると、日本では原爆の投下を道義的に良くないと思う人が、どちかと言えばそう思う人も含めて80%に達するのに比べて、アメリカではそのように考えている人は日本の半分以下38%にしか過ぎない。反対に原爆投下に道義的問題があるとは思わない人は日本では18%しかいないのに対して、アメリカではこの割合が55%に達している。


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