会社の設立・創業について
(8)会社の設立・創業
私は、会社を退職してから、1ヶ月ほどで会社を設立しましたが、 情報や手配はほとんどインターネットを利用しました。
今は、会社の設立や創業に必要な情報はほとんどインターネットで入手できます。 創業に関する書籍の購入から、同じ会社名があるか調べたり、司法書士や税理士、秘書代行などなんでもインターネットで探せます。また、最近は資本金が少なくても株式会社が設立できます。
しかし、実際に会社を作って維持して行くのは簡単なことではありません。独立してから、色々な人にお会いし、個人事業に近いビジネスの支援も多数行ってきました。その中で私の気付いた事を参考までに記載しておきます。
事業に関しては、人・物・金と言われますが、やはり資金繰りが重要だと思います。
起業した人の多くが創業間もなく資金を使い切ってしまっています。
事業がうまく行かない場合だけでなく、うまく行きだすと、仕入れと支払のタイムディレーで資金繰りがきつくなります。ベンチャーを立ち上げた人が仕事がうまく行き出した時に資金繰りの問題で立ちいかなくなるケースが多いと、経営コンサルタントの方に聞いたことがあります。会社を経営するのが初めてだと、このあたりのことがなかなか理解できないようです。
また、仕事でお付き合いする事業を始めたオーナーで、定年が近くなってから独立した男性はどうもうまくいっていません。失敗したくないので、どうしても保守的になってしまいます。しかし、事業にはある程度の投資やリスクを背負う気持ちがないとうまくいきません、そうしてぐずぐずやっているうちに時間が過ぎて行ってしまい、肝心のタイミングを逸してしまいます。会社員時代には会社のお金なので大きな投資や経費を使っていた人が独立すると、とにかくお金をかけずにとなってしまいます。また、会社員時代の経験が長いほど、今までの延長の仕事を考えがちです。それだと大きな仕事を手掛けることになるのでかなりの資金が必要です。会社の信用をバックにしていた自分の信用を、個人の信用と勘違いしているケースも多々あります。勝負するのは年をとればとるほど難しくなってきます。
また、経費を節約するのに一番有効なのは、人件費の削減です。
個人経営に近いビジネスの場合にはその他の経費は人件費に比べると大したことはありません。会社がうまくいかないと自分の給与は出せません。一年くらいは給与が出ない覚悟も必要です。
ほとんどの人は事業を起こすような事を考えるよりも、なんとか薄給でも勤め先を探すとか、アパート経営とかにトライする方が得策と思います。いきなり独立するにはリスクを背負う勇気が必要です。
会社員時代に奥さん名義で会社を作ってビジネスを始めておいて、目処が見えてきてから独立する形で成功している知人がいます。サラリーマン時代にこのような形で、色々なビジネスのアイデアを試してみるのも良いと思います。
失業保険をもらいながら家にこもってソフト開発を行い、ソフトが完成してから、起業した知人もいます。最低限の生活を確保しておけば、安心して新しいことにトライできます。
主婦の場合には、ご主人の収入がバックにあるので、新しいビジネスにある程度の資金をかけることができます。また、厚生年金の制度として、女性はご主人が亡くなると遺族年金が出るので、それを基礎として確保しておいて、ビジネスにトライするなどの方法もとれます。また、勤めを長くやっていないので、かこのしがらみや成功体験がないのでかえって、今の時代の視点で何が必要とされているかの方からアイデアが浮かんできます。このような状況なので、元気な女性が沢山います。
ビジネスの成功に関して一番重要なのは、「お役様にとってメリットがあるか?」と言う点を常に頭に置いておくことだと思います。ネットでの通販が急速に伸びたのは、簡単に比較して一番安いところから購入出来る、宅急便で遠くの産品がお取り寄せできるなど、消費者に大きなメリットがあったからです。従って良い商品だが今はまだ全国の人に知られていない商品などはまだまだ売れる可能性があります。サラリーマンから独立して今までの延長で仕事をとろうと思う場合でも同じで、顧客にメリットがなければ仕事を出してもらうのは難しいことです。
会社をはじめたらライフスタイルを変えて行くことも一つの方法だと思います。
例えばSOHO(自宅)で仕事を始めれば、事務所の賃貸費用なので固定費は掛かりません。土日に仕事をしてWeekDayに趣味やスポーツをやるようにすれば、遊びのコストも格段と格安になります。
私の場合は通勤に使っていた車を処分して、浮いたお金で海外旅行を楽しんでします。車の経費はかなりの高額になります。200万円の車に10年乗ったとして年間20万円、それに税金、保険、車検、ガソリン代を加えると、最低で年間40万円くらいの費用になります。だんだん残りの人生の方が少なくなってくるので、自分がやっておきたい事や残したいものに時間とお金をかけるようにするのが得策です。
参考=>会社設立・創業(設立前)
(設立後)
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